しっかりと働きつつ、プライベートな時間を確保したいと思うならば、フレックスタイム制を導入している企業への転職を検討すると良いでしょう。
フレックスタイム制とは変則労働時間制度の一つで、具体的には「月間・週間における規定の勤務時間を設定しておき、その範囲に収まるようであれば、個人の裁量で自由に出社・退社の時間を決められる」という働き方です。ただし、企業や部門ごとにコアタイムと呼ばれる「全員が出勤している必要がある時間帯」を定めている場合が多いので、「夜の方が集中できるので、夕方に出社して夜中働きたい」といった極端な考えを実行できる企業はほとんどないでしょう。
また、フレックスタイム制を掲げているにも関わらず、「実際に転職してみると、内情は異なっていた」という問題に直面する例は、稀ではありません。例えば、「取引先企業が、9時から18時の定時勤務を導入しており、速やかなやり取りを維持するために、自社もそれに合わせなければならない」という特別なルールが導入されているケースもあります。
このため、転職時の面接や担当者との顔合わせをする際には、「どういった理由でフレックスタイム制で働きたいか」の説明を織り交ぜつつ、実際の制度状況を確認すると良いでしょう。
転職活動中は、とにかく就職先を見つけることを重視しがちですが、自分のプライベートや目標が実現しやすい企業を探すことは、悪いことではありません。ぜひ自由度の高い働き方が実現できるフレックスタイムという働き方も視野に入れ、より良い転職先を探してください。